当院ではホットパックと超短波を用いた温熱療法を行っています。

 

ホットパック

患部を温めると、血管拡張作用のあるヒスタミン様物質が分泌され、皮膚の毛細血管が拡張して、皮膚内の血流は2倍以上になります。血行が促進されると痛みの産物が除去され、痛みが軽減します。皮膚温度受容器の熱刺激が、筋γニューロンの伝導を遮断し筋緊張が軽減されます。

超短波

ホットパックでは熱を皮膚から体内に伝えることで作用しますが、ほとんどが皮膚表面で熱は吸収されます。超短波は皮膚よりも深い体内に作用する周波数の電波が、筋肉・関節内・内臓等に到達し血行を改善させ、筋肉の緊張を取り除き、痛みを誘発する物質を患部から排除し、痛みを緩和します。また筋肉、靱帯、腱、関節包に多量に含まれるコラーゲンをゆるませることで、関節の拘縮を改善することも期待できます。

広い患部の治療にはワイド型のアンテナ、局所の治療にはヘリカル型を用います。

 

超短波は全身の関節に治療が可能です

首の疾患：変形性頚椎症、頚椎捻挫（むち打ち）、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎脊柱管狭窄症

肩の疾患：肩関節周囲炎（40肩）、肩腱板断裂、石灰沈着性腱板炎

肘の疾患：変形性肘関節症、テニス肘、野球肘、正中神経麻痺、尺骨神経麻痺

手首の疾患：手根管症候群、腱鞘炎、母指CM関節症

腰の疾患：急性腰椎症（ぎっくり腰）、腰椎変性すべり症、腰椎脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折、腰椎椎間板ヘルニア、変形性股関節症

膝の疾患：変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷

足の疾患：足関節捻挫、足底腱膜炎